「村岡花子と赤毛のアンの世界展」を観た後にショップで買った本。
村岡花子は、名前はもちろん子どもの頃から頻繁に見かけていたのでいずれよく知りたいと思っていたのだけど、かなり前に手に取った「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」の文章がどうしても苦手で(云うなれば素人の二次創作っぽい)途中で投げだしてからなんとなく近づき難くなってしまって、今の朝ドラが始まっても知らないふりをしていたのでした。
でもこの本と展示はすごくよかった!
明治26年生まれの方なのだけど、カナダの宣教師が教育する学校で育ったからなのか、考え方がリベラルで発言主張がしっかりしていて、とてもそんな昔のひととは思えないくらい身近な印象。
彼女の人生や考え方は赤毛のアンのそれ以上に興味深く、書き残された様々なものを読んでいてとっても楽しかった。知的で愛情深い人柄が活き活きと伝わってきて。
それで改めて新潮文庫の赤毛のアンを開いて、見事な文章だなあと感じ入ったのでした。
思えば私は中学生の頃、ほとんどこのひとの文章ばかり読んで過ごしたのだわ。
おかげで健康的かつ上質な読書体験の中で育つことができた。
なんて嬉しい有難いことだろうと、大人になった今、痛感しています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
専門書
- 感想投稿日 : 2014年7月13日
- 読了日 : 2014年7月13日
- 本棚登録日 : 2014年7月11日
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