本書のテーマは「意識」。筆者は「意識」の発生に関する仮説を提示します。意識は豊富な情報を扱う統一されたシステムに発生する。と。人間でいうと大脳皮質がそのシステムに当たります。意識の性質としての統合性というのはとても肚に落ちるものでした。「部屋が暗い」というときに、光センサーと違って人間はただ光量を判断しているわけではなく、常に「青くない」「目をつぶっていない」「・・でない」と無数の可能性を潰す作業を高速で行っていると。
しかし筆者の示す条件だけであれば、意識のある機械が既に存在していてもおかしくない気がします。高性能な機械が大量の情報をフルに連関させて答えを出す。その場合、機械には意識があると言えるのかどうか?AI理論の本と合わせて読みたい一冊です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人間
- 感想投稿日 : 2019年1月20日
- 読了日 : 2019年1月20日
- 本棚登録日 : 2019年1月20日
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