十階堂一系「赤村崎葵子の分析はデタラメ」読了。推理小説は主人公の推理が当たっていることが前提になるのだけれど、この作品はそれっぽい分析が語られるけれども当たっているかどうかは分からない…という不思議な作品。わざと間違った分析をすることで、別の目的を達成することも。
推理小説として完全にフェアかと言うと「?」というところもあるけれど、私はミステリ者ではないので問題なし。葵子の「それっぽい理屈」によって話が膨らんでいくのを楽しみました。最後の「裏分析コーナー」は、推理が当たっているとは限らないという本作ならではのおまけページ。
ラストはちょっとスッキリしない終わり方になっているので、これは続きを出してもらわねば。イメージとしては、上巻の終わり部分で終わってしまった感じかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
探偵
- 感想投稿日 : 2013年6月3日
- 読了日 : 2013年6月3日
- 本棚登録日 : 2013年6月3日
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