松樹剛史「きみはジョッキー 勝利へのラストスパート」読了。失礼な言い方だが、この巻は青春小説として普通に面白い。1巻は奈津と啓の出会いの不自然さから始まり、うーんという感じもあった。でも、今回は奈津、啓、大基がお互いに認め合い高め合う姿が心地よかった。
本筋とは離れたところで、潰れかけの競馬場で働く厩務員の人生が描かれているのもいい。後味の悪さはあるけれど、ギャンブルに関わるわけだから、悪い話もあるわなぁ。
「ジョッキー」ではレースシーンがメインだったけれど、「きみはジョッキー」シリーズでは厩務員である啓や、装蹄師の大基など、騎手以外の競馬関係者のお話にも大きくスポットを当てている。レースシーンが少ないのは残念だが、違う楽しみもあるわね。とにかく、俄然3巻が楽しみになりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
競馬
- 感想投稿日 : 2011年1月19日
- 読了日 : 2011年1月19日
- 本棚登録日 : 2011年1月19日
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