高等教育論が専門でない教育学者による大学論。些末なことにとらわれない論旨の展開がよかった。著者は将来像答申と分野別質保証、学術会議が報告した参照基準を複数の章で引いている。羽田先生の論文もよく引用している。矢野の「学びの習慣仮説」もあった。本書のような先行研究を踏まえた大局的に見た大学論は、読者自身がいろいろ考えをめぐらす触媒にしやすい。特に1~3章は参考になった。
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カテゴリ:
高等教育
- 感想投稿日 : 2020年5月17日
- 読了日 : 2020年5月16日
- 本棚登録日 : 2020年5月16日
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