断章のグリムVIIIなでしこ・上 (電撃文庫 こ 6-21)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2008年8月10日発売)
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七月初め。金森琴里が自殺した。恋人の石田臣は、その理由について自分を責めていた。琴里の机の上に置かれた花瓶の前で落ち込み悩む臣。やがて、無言のまま乱暴に一本の白いユリを引き抜き、立ち去っていく。机の上にこぼれた水が広がり、その上に人間の足跡が浮かび上がったことに気づくこともなく―――。
人魚姫の<泡禍>事故から二ケ月。一人残された海部野千恵を見舞いに、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町を訪れる。そして、蒼衣の目の前で繰り広げられたのは、琴里の母親の惨劇。彼女の死を悼み臣が持ち帰った白いユリは、決して枯れることもなく静かに風に揺れていた―――。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー・オカルト
感想投稿日 : 2008年8月9日
読了日 : 2008年8月9日
本棚登録日 : 2008年8月9日

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