ハウルの動く城 [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2012年3月10日発売)
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感想 : 822
5

ハウルの動く城 2004

『ハウルの動く城』(ハウルのうごくしろ)は、スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。
日比谷スカラ座を筆頭に東宝系で2004年11月20日に公開された。

イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl's Moving Castle)を原作とし、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活が、宮崎監督により「戦火の恋」を柱として脚色され描かれている。
物語前半は比較的原作に準じているが、後半は原作には無かった戦争が付け加えられるなど全く違った展開になっている。原作者のジョーンズは「ハウルの性格を変えないように」とだけ注文をつけ、映画の感想を「とても素晴らしかった」「宮崎は私が執筆したときと同じ精神で映画を作った」と語っている。
スタジオジブリの宮崎駿監督の長編映画としては『魔女の宅急便』以来、15年振りとなる他者原作の作品となった。また、ヒロイン役を演じた声優が主題歌の歌唱を兼任したのは『紅の豚』でヒロインの1人であるジーナ役を担当した加藤登紀子以来である。

あらすじ
帽子屋の少女ソフィーは、兵隊にからまれていた所を魔法使いのハウルに助けられる。しかしハウルも、彼をつけ狙う"荒地の魔女"に追われているところだった。その後ハウルと別れたソフィーはその夜、魔女の呪いで90歳の老婆に姿を変えられてしまう。帽子屋に居られなくなり、街を出たソフィーは、荒地で不思議なカカシの"カブ"を助け、彼が連れてきたハウルの動く城に出会う。

城の暖炉には火の悪魔カルシファーがいた。彼はハウルとの契約に縛られてこき使われており、自らの魔力で城を動かしていた。彼はソフィーに、ハウルとの契約の謎を解いて、自由にしてほしいと頼んでくる。その後、ソフィーは城の掃除婦になるとハウルに言って、そのまま城に住むことになる。

隣国との戦争が始まると、王に仕える魔法使いのマダム・サリマンがハウルに国への協力を求めてくる。サリマンはハウルの昔の師匠で、悪魔と取引をしたハウルが彼女の元を去ったことを嘆いていた。彼女はハウルが協力するならば悪魔と手を切る方法を教え、協力しないならば魔力を奪うという。悪魔と取引していた荒地の魔女も、サリマンに魔力を奪われてしまう。ハウルとともにサリマンと面会したソフィーはサリマンの前でハウルを弁護したが、サリマンは国に協力しないハウルを襲い、その後も彼を狙い続ける。ハウルはサリマンから隠れるため、それまで住んでいた城からソフィーの帽子屋へ魔法で引越しをする。魔力を奪われて普通の老婆に戻ってしまった荒地の魔女も家族に加わることになる。

しかし町は空襲を受け、ハウルはソフィーを守るためと言い、戦いに行ってしまう。ソフィーは、彼が戦うのは町に彼女達がいるからだと考え、帽子屋を出て荒地の城に戻り、それからハウルを助けに行こうとする。その時、荒地の魔女が、彼女が欲しがっていたハウルの心臓をカルシファーが持っていたことに気づく。彼女はカルシファーに手を触れて火達磨となり、ソフィーは思わず2人に水を掛けてしまう。するとカルシファーの魔力に支えられていた城は途端に崩壊し、ソフィーはその残骸と共に谷底へ落ちる。谷底でソフィーは、ドアの残骸の先が別の世界とつながっていることに気づき、その世界で子供時代のハウルを見つける。ハウルが流星を飲み込み、胸から火に包まれた心臓を取り出すのを見たソフィーは、彼に「きっと行くから未来で待ってて」と叫びながら元の世界に帰る。この時、いつの間にか彼女の姿は老婆から少女に戻っていた。

元の世界では、悪魔のような姿に変わり果てたハウルが、精気を失った顔で待っていた。ハウルが自分をずっと待ってくれていたのだと、ソフィーは気づく。ソフィーが荒地の魔女からハウルの心臓を受け取って彼の胸に戻すと、流星に戻ったカルシファーは自由になって飛び去り、ハウルも精気を取り戻す。カルシファーの魔力に支えられていた城の残骸が崩れ、乗っていたソフィー達は谷へ落ちそうになるが、一緒にいたカカシのカブが身を投げ出して防ぐ。ソフィーがカブに感謝のキスをすると、カブは人間の姿に変わる。彼の正体は呪いを掛けられていた隣国の王子で、国に戻って戦争を終らせるという。その様子を魔法で見ていたサリマンは、このバカげた戦争を終らせようとつぶやく。自由になったカルシファーも、みんなといたいと言って帰ってきた。新しくなった城でソフィーとハウルはキスをする。そしてハウルの動く城は、皆を乗せて青空を飛んでいくのだった。

製作

本作のロケハンが行われたフランスのコルマール
宮崎駿には徳間書店の児童書の新刊が毎月送られており、その一冊として送られてきた原作に宮崎が興味を持ったことから企画が始まる。2000年、監督には東映アニメーション所属(当時)の細田守が決まり、脚本・吉田玲子、作画監督・近藤勝也をはじめとする制作チームが結成された。当初は当時「バロン」と仮称されていた『猫の恩返し』との同時上映が考えられていた。細田を監督に指名したのは、細田作品を観てその才能に惚れ込んだ宮崎駿だと言われている。2001年4月にはシナリオ決定稿が完成し、同年12月13日に東宝は、本作を2003年春に公開すると発表した。

しかし2002年春頃、企画は頓挫し、『猫の恩返し』を担当していた高橋望と入れ違いに交代するも上手くいかず、結果、細田以下スタッフは解散した。ジブリ側は、制作中止に至った経緯について言葉を濁しているが、細田側からはジブリとの間に制作に関するトラブル(詳細は細田守の項目を参照)があったことが断片的に語られている[要出典]。2002年10月1日、監督を宮崎駿に代えて製作は再スタートする。細田本人は、この交代劇にショックを受け呆然とし落ち込んでいたが後々「当時の僕は若かったからではないか」と振り返っている。ジブリには「ハウルの動く城、細田バージョン」が存在するのではと噂されていたが、ABCラジオ「アシッド映画館」の取材においてインタビュアーから「細田守版、ハウルの動く城が観てみたい」との質問を受けた細田は大笑し「まぁまぁ」と質問を制して話題を切り上げた。

2002年12月13日、東宝は「04年夏に宮崎の新作『ハウルの動く城』公開」と発表した。2003年2月1日に作画イン、完成予定は2004年春とされた。しかし2004年1月7日、東宝は宮崎の絵コンテの未完成や上映時間の増加などを理由として公開延期を発表した。制作遅延による公開延期は、宮崎にとってはこれが初であった。2004年6月末までに社内作業は完了し、同年7月30日、東宝は公開を11月20日に決定したと発表した。当初のタイトルは、宮崎考案の「ハウルの蠢(うご)く城」だったが、鈴木敏夫に強引に却下されている。上映スクリーンでは「イノセンス」の事を踏まえて鈴木敏夫は生嶋洋治(ワーナー・マイカル・シネマズ専務取締役)と話し合ってうまく確保した。

2004年2月、宣伝活動で「シールを集めてマグカッププレゼント」キャンペーンがローソンで実施された。『イノセンス・ハウルの動く城マグカッププレゼント』の景品にはそれぞれの映画に登場する犬がプリントされていたが、『ハウルの動く城』のマグカップのヒンは、イメージボード集で確認できる初期の姿の容姿のままだった。もう片方の『イノセンス』にも、ジブリは製作協力の形で参加している。
なお、演劇ユニット・TEAM NACSのメンバー全員(森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真)が出演している。起用理由は、ジブリの社内に大ファンのスタッフがいたため

公開2日目で観客動員数110万人、興行収入14億8000万円と、日本映画としては当時の歴代最高のオープニングとなり、2005年5月1日までに観客1500万人を動員。興行収入196億円、2004年と2005年の興行成績第1位を記録し、『千と千尋の神隠し』に次ぐジブリ史上第2位の記録を樹立した。日本国内におけるDVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は、2007年5月時点で270万本。

その年の第61回ヴェネツィア国際映画祭においてオゼッラ賞、翌年にはニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞。更にアニメーションのアカデミー賞と言われる第33回アニー賞の長編映画部門作品賞にノミネートされたことに続き、『千と千尋の神隠し』以来となる第78回アカデミー賞にもノミネートされる等、海外においても高く評価された。2008年の英エンパイア誌では、史上最高の映画500本の中に選出されている。また2011年の英誌Total Film(英語版)の「史上最高のアニメ映画50本」で46位にランクしている。
2006年7月21日の初TV放映時には32.9%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)という高い視聴率を記録している

キャッチコピー
「ふたりが暮らした。」(糸井重里)
「この城が動く。」
「生きる楽しさ。」
「愛する歓び。」
「ヒロインは、90歳の少女。」
「恋人は、弱虫の魔法使い。」

主題歌
「世界の約束」
歌 - 倍賞千恵子 / 作詞 - 谷川俊太郎 / 作曲 - 木村弓 / 編曲 - 久石譲

2006年以降、『金曜ロードショー』(同局系列)にて、不定期でテレビ放送が実施されている。

テレビ放送の視聴率
回数 放送日時 視聴率 備考
1 2006年7月21日 32.9%
2 2008年10月3日 18.7%
3 2010年7月16日 19.0%
4 2013年1月4日  11.8%
5 2015年10月2日 15.5%
6 2018年8月10日 14.5%
7 2021年4月2日  14.0%
8 2023年1月6日

以上のようにWikipediaで紹介されるジブリ映画作品。
やはり何度も見てしまう。不思議な事である。
千と千尋の神隠し(2001)の後の作品で、当時期待値も高く公開された事を覚えている。
TV放送されると大抵見てしまう。
NetflixかAmazonPrimeVideoにはまだない作品だ。
なんか電子書籍化に反対する作家的立場なのかなジブリは。
ジブリ映画は良い意味での中毒性がある。古典になる資格のある映画作品なのだ。
ハウルの動く城の良い点はやはり家族が増え、ハッピーエンドで終わる所であろう。
サリマンの使う魔法(なんか人型の歩いているやつ)は設定上、「ほっといて ほっといて 僕に触るな 死にたいのに 死にたいのに」という呪文(歌詞)らしい。
(宮崎駿のイメージボードより)

スターウォーズ同様に説明されきれない実に細かい所まで設定し考え抜かれている。
神は細部に宿るということなのだろう。映画作りも。

2023/01/08(日)記述

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月8日
読了日 : 2023年1月8日
本棚登録日 : 2023年1月8日

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