今やサイバネティックス理論は古びた感はありますが、人間の本質を問う素材としては魅力的なものがあります。
作者が原作を手掛けたエイトマンへの鎮魂歌として捧げられた本作も、脳の一部のみを使ったゾンビのような存在として復活した刑事の苦悩が描かれています。子供のころから疑問に思っていたサイボーグ009や仮面ライダーなどのサイボーグたちは戦って壊れた場合の修理はどのようにするのだろう???についても、少しだけ触れられています。僕は心配で心配で眠れなくなりますけどね~。
もはやサイボーグが日常となった現代において、ウエアラブルも出てきて、どこまで機械と融合していくのか苦悩もせずに変わり続けていく「今」のほうがよっぽど怖い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2015年8月15日
- 読了日 : 2015年8月15日
- 本棚登録日 : 2015年8月15日
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