乱気流〈上〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年10月28日発売)
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感想 : 3
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第2次大戦中のノルマンディー上陸作戦決行日の天候予測を命じられる気象学者たち。その革新的気象モデルのキーとなるライマン数を考案した科学者は隠遁。全ヨーロッパの命運は彼らの手に!・・・と聞くと、戦時中の命がけの緊張感にびりびりと振るえ、唸る砲弾、迫りくる機甲師団といった、バリバリの戦記ものを思い浮かべたのだったが、さにあらず。隠遁科学者ライマンから秘密を探り出すために、のんびりとビールを飲みながら研究を続け、人妻にくらくらきながらパーティなどで気晴らしをしている。戦時中とは思えない、幻想的ともいえる程のスコットランドの雰囲気。不思議な小説です。タイトルの「乱気流」のような激しさもなく、静かに下巻へ。これから荒れるのか???

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年11月26日
読了日 : 2010年11月26日
本棚登録日 : 2010年11月26日

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