第2次大戦中のノルマンディー上陸作戦決行日の天候予測を命じられる気象学者たち。その革新的気象モデルのキーとなるライマン数を考案した科学者は隠遁。全ヨーロッパの命運は彼らの手に!・・・と聞くと、戦時中の命がけの緊張感にびりびりと振るえ、唸る砲弾、迫りくる機甲師団といった、バリバリの戦記ものを思い浮かべたのだったが、さにあらず。隠遁科学者ライマンから秘密を探り出すために、のんびりとビールを飲みながら研究を続け、人妻にくらくらきながらパーティなどで気晴らしをしている。戦時中とは思えない、幻想的ともいえる程のスコットランドの雰囲気。不思議な小説です。タイトルの「乱気流」のような激しさもなく、静かに下巻へ。これから荒れるのか???
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- 感想投稿日 : 2010年11月26日
- 読了日 : 2010年11月26日
- 本棚登録日 : 2010年11月26日
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