著者のクリストファー・プリーストは「逆転世界」で世界の基盤をひっくり返す衝撃力に驚いた特別な作家だけに、「自在に姿を消せる魔法の力に恵まれた男女3人の奇妙複雑な関係」?に若干の不安を抱きつつ読んでみる。原題のTHE GLAMOURは魅力という意味で訳されるのですが、元々は魔法や呪文という意味だそうな。この深い意味を表す言葉によるすれ違いや、誤解を生じさせながら、爆弾テロによって記憶を失った主人公が記憶をたどるサスペンス小説かと思いきや、わかりやすいSFになるのか?を経由してその手を使う!?になります。不思議感満載のファンタジックな男女関係。信じてもらうって難しい。往年のハードなSFからは離れてしまった感じでしょうか?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幻想と怪奇
- 感想投稿日 : 2024年1月21日
- 読了日 : 2024年1月21日
- 本棚登録日 : 2024年1月21日
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