主人公は孤独に追い込まれても絶望しないしモラルも失わない。なんとか知力、技術を駆使して窮地を脱出しようとする。海で漂流してしまったひとは食糧があるにもかかわらず、3日以内に死んでしまうのがほとんどだそうだ。それほどまでに心が体に及ぼす影響は大きいのだ。このつよつよメンタルはどうもリアリティーを損なうし、レム・ファンとしては噴飯物の設定もあるけれど・・・けれども!それを差し引いてもラスト10ページでは目がうるうるしてしまった。
それでも人間は大丈夫と訴える作者のメッセージは強い。それを素直に受け取れない自分は少し悲しい。けれど窮地に立ち向かう姿勢はやっぱり学ぶべきものがある。元気になりたい時に読む一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2022年12月18日
- 読了日 : 2022年12月18日
- 本棚登録日 : 2022年12月18日
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