八雲立つ (19) 花とゆめCOMICS

著者 :
  • 白泉社 (2002年11月5日発売)
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本棚登録 : 290
感想 : 12
3

最終巻。 2002年11月5日刊行

1巻で完結していた作品だったので(当初はナンバリングなし)1巻だけは何度も読み返したりしていた。
1巻から19巻に話をそのまま繋げていることを思うと、続巻になったときに、最後の方をどうするか決めてたんだろうなと想像する。(マナシの顔がだいぶ変わったけど)

間に挿入される古代の話が本編より面白かった。むしろそれだけ選り抜いてほしいぐらい。
当時はどっちもそう興味なく読んでたけど、人って変わるんだな…

全体のイメージとしては古来からの風習と超能力を扱った「朱鷺色三角」に近いが出来は遠く及ばない…かもしれない。凄みも感激も。
キャラは、果たして蛍子の美貌と魔性を超えるほどの存在感を持った人物が居ただろうかという不満。

主人公は、前作「花咲ける~」の立人やルマティほどハンサムでないのに(主観です)異様にモテまくるし、女子は性格が歪んでいるか、まともだけどキャラ薄いか、バカでうざいかの三択。なんだかなぁ。
まとも系はいいとして、昔の樹の作品にはどんな悪女でも、どこか憎みきれない憐憫を感じた。本作のビッチはひたすら愚かなだけで心に残らない。(寧子・セリ・サナメ他)とにかく魅力的な女子が一人もいなかったのが個人的に残念なところ。
結局集めまくった神剣もちゃんと使えなかったという(せっかく集めた意味が…)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2014年8月28日
読了日 : 2014年8月28日
本棚登録日 : 2014年8月28日

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