赤と黒(上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1957年2月27日発売)
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ナポ1敗北。ルイ18復古王政。シャルル10、王党派貴族を優遇。昔の絶対王政・貴族の息苦しい時代に逆戻り。▼貧しい若い男。身分は低いが、いつか出世したい。頭はいい。町長の家に家庭教師として雇ってもらい、そこの夫人と不倫。次にパリの侯爵の秘書になる。侯爵の娘と結婚。玉の輿成功。しかし町長の夫人が侯爵に「こいつはひどい男」だとチクる。男は夫人に発砲する。▼身分の低い者が身分社会に挑戦して破滅。赤は共和主義/貧しい男、黒は復古王政/貴族。スタンダール『赤と黒』

スタンダール『パルムの僧院』

バルザック『人間喜劇』

うち解けすぎると尊敬を失い、気安くしすぎると馬鹿にされ、むやみに熱意を見せると食い物にされる。バルザック『谷間のゆり』

偶像に触れてはならない。金箔がはげて手に残る。フロベール『ボヴァリー夫人』

世界は鏡である。しかめ面をすれば、それはこちらをにらみつける。笑いかければ、こちらに笑いかけてくる。▼成功は滅多になく、ゆっくりと訪れる。破滅はたやすく、あっという間に訪れる。サッカレー『虚栄の市きょえいのいち』

背表紙や表紙のほうがはるかに優れている。そのような本がある。ディケンズ『オリヴァー=トゥイスト』

上機嫌は社交界に着ていける一級品のドレスである。サッカレー『洋服仕立てと化粧について』

難しいのは信仰のために死ぬことではない。信仰に従って生きることだ。サッカレー『ヘンリ・エズモンド』

笑い方を知らない人は尊大で自負心が強い。サッカレー

ディケンズ『二都物語』

家族愛の中に祖国愛が芽生える。ディケンズ『骨董品』

青春は過ぎてしまったが、老年はまだ訪れていない。希望に似た哀惜と哀惜に似た希望の時期。人生のうす暗い黄昏。トゥルゲーネフ『父と子』

トゥルゲーネフ『猟人日記』

女の愛を恐れよ。この幸福を、この毒を。トゥルゲーネフ『初恋』

苦しみと悩みは、偉大な自覚と深い心情の持主にとって必然である。ドストエフスキー『罪と罰』1866

人間は自分の姿や心に似せて悪魔を創り出した。▼良心の自由ほど魅惑的で苦しいものはない。▼民衆の中には忍耐強い無言の悲しみがある。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』1880

人間には逆境をあえて熱愛するときも確かにある。ドストエフスキー『地下室生活者の手記』

人間とは、いかなるものにも馴れる動物である。ドストエフスキー『死の家の記憶』

自分が不幸なとき、他人の不幸をより強く感じる。ドストエフスキー『白夜』

他人のために自分を忘れること。そうすれば他人はあなたを思い出してくれる。▼金が何よりも卑しく厭(いと)わしいのは、それが人間に才能まで与えるからである。ドストエフスキー

戦争は醜悪である。もてあそんではいけない。▼純朴と善良と正義こそ偉大。▼この無限の空以外はみんな偽りだ。▼ナポレオン戦争。ロシア貴族の没落。ロシア農民の力強く生きる姿。トルストイ『戦争と平和』

幸福な家庭は似通っているが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸である。トルストイ『アンナ・カレーニナ』

深く愛することのできる人だけが、深い悲しみを体験することができる。トルストイ『幼年時代』

自己愛は死の初めであり、神と万人への愛は生の初めである。トルストイ『読書の輪』

すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない。▼恋はロウソクの火。▼逆境が人格をつくる。トルストイ

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写実主義。現実をありのままに描く。

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カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2023年3月20日
本棚登録日 : 2023年3月20日

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