謎の多い一作。罪と悪の違い。キリスト教作家としての遠藤は救いに繋がる罪の自覚について多く触れてきたが、どうしようもない悪の衝動を自分の中に見つめ作中に書き出すことが出来なかった。作家の晩年にしてもう一度自身の人生観、宗教観に挑戦した作品。
遠藤らしくないようで、遠藤らしい。
10/7/27
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
遠藤周作
- 感想投稿日 : 2010年7月27日
- 読了日 : 2010年7月27日
- 本棚登録日 : 2010年7月27日
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