愛とはなんぞや。家族、性、隣人、神それぞれの愛だって自分に愛がなければ追い求められないものなのかなと小一時間読み終わって考えました。
自分の幸せ。今巻ではマリアは自分が幸せであるからこそ誰かの幸せを守れることを知ります。愛がない状態で愛を求めても掴めない。自分の力で戦を止めてきた彼女もある意味で未だ人間の愛の力を疑い続ける存在でした。しかし、今巻で彼女は「神様は心のなかにぐらい」というセリフを言います。このセリフには神に頼らずとも人間たちで解決できるだけでなく、魔女すらもいらないことが示されています。人が愛をもって行動すれば、超常の力さえはねのける神の使いにも矢が届く。愛の力ってのはこんなにもすごいものだから、まずは自分が愛を知って、なんとなしにそれを家族や恋人、隣人に分けれることができれば人類皆もれなくハッピーになれる。そうした大事なことがしっかり描かれていました。
自分のモヤモヤした悩みに答えをつけたマリア。少女から母へと三段とばしで行き着きましたが、その答えをどこまで貫けるかもこれからに期待するところです。第二部なのかそれとも外伝なのかもわかりませんが続編もやるようですし、希望を守るための終わらない戦いもちゃんとやってくれるんですかね。今思うにこの話って石川先生がカタリベでやりきれなかった部分も大いにあるんじゃないかなと読み終わって思いました。やっぱり人間愛だよ愛。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年10月13日
- 読了日 : 2013年10月13日
- 本棚登録日 : 2013年10月13日
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