ヨールが千年前の出来事に抱く想い。正直、彼は自分を責めすぎだと思います。
自分だけがあの悲劇を止められたと本気で思うなら、それは傲慢です。人の心は、自分自身ですら扱いかねることがあるのに、他人においてはなおのこと。
彼が彼女に向ける感情も複雑でしょうが、彼女が彼に向けるものはそれ以上でしょう。それでも、彼女は使者を差し向けた。いつか、二人が会ったときに話される言葉は、何でしょう。望むらくは謝罪以外であってほしいと思います。
そして再登場の魔法使い。さり気にこちらも謎だらけ。よくよくウルファと敵対する立場にあるんですねぇ。あ、こっちの雇い主のほうが先か…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
榎木洋子
- 感想投稿日 : 2010年5月15日
- 読了日 : 2005年7月5日
- 本棚登録日 : 2010年5月16日
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