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テーマ(タイトル)に沿った作品の方が少なく、短編集としてのまとまりが感じられなかった。その中で、「相合傘」は副題通り心に残る作品だった。容易には手に入らない何かを慕ったり、それを手に入れたときの幸せな時間を想像してみたり、でも手に入れてしまうと途端に色褪せて見えたり。手に入らないことの切なさ、そっと寄り添うだけで得られる幸せ。人間って何て単純で複雑な生き物なんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸
感想投稿日 : 2014年1月21日
読了日 : 2014年1月21日
本棚登録日 : 2014年1月21日

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