十絶陣の戦い・下巻。十天君との戦いも最終盤に。
個人的に思い出深いのが普賢真人と袁天君の戦闘。太極封印の化学的な能力描写がこれまでの宝貝とは異なる魅力を発揮する。普賢のキャラ性も他のキャラとはまるで違う性質なのもあり、非常に印象的なシーンに仕上がっている。化学的な知識もこれで身に着けた。
最初のグループ分けを編成し直さざるを得ない展開や、ギャグ的に処理される十天君など、ずっと同じ流れで続けないことで飽きさせない魅力が出てくるのも巧い。
妲己がいない分の魅力を王天君が埋める形でより魅力があって良い。楊戩と王天君の対比により、崑崙と金鰲の関係性の話に持ち込んで、仙界大戦を単なる「昔から対立していた関係が戦争になった」ものではないとするのもすごい。考えれば考えるほど、作劇上各要素が上手く効いていると思えてくるのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年8月5日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年8月5日
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