せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)
- KADOKAWA(富士見書房) (2008年2月20日発売)
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感想 : 39件
「ささやかれた者(ウィスパード)」の核心にせまる長編第十巻。ここまでしっかり説明されてきたオムニ・スフィアの設定をうまく活用し、レナードたちの狙いが明らかになるというクライマックス手前として申し分ない話だった。未来的な技術を知る理由としてもわかりやすく、またかなめの変化がクライマックスにふさわしい形にすることにも繋がり、その設定のうまさにうなる。
宗介達があまりAS戦が出来ない状況で、派手な戦いにできないことを緊迫感のある狙撃戦という形で盛り上げている点も好印象だ。狙撃の描写として「読み合い」がどうなるか、という辺りは(現実はどうか知らないが少なくとも作中における)リアリティの高い描写で興奮した。
なお、読み終わったタイミングで書けなかったので大分立ってからのレビューだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月16日
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- 本棚登録日 : 2015年8月16日
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