清涼院流水関連には、もうあまり近寄らないほうがいいかもしれない。自分の中の何かがそう訴えている…。
清涼院流水のJDCシリーズに出てくる、九十九十九というキャラクターが主人公です。JDCシリーズと言いっつ、コズミックとジョーカーという最低限のものしか読んだこと無いんだけれど、「材料が揃えばすべてが分かってしまうというメタ探偵」であり、「美しすぎて素顔を見るとみんな失神する」っていう非常識の塊みたいな探偵。
で、
この小説は、そんな九十九十九の半生、が書かれた小説、が九十九十九のもとに毎回送られてきて、その回ごとに九十九十九の置かれている設定が違って、ていう、書いてるだけでメタメタ頭痛が痛い感じの本なんですが。
ところどころにね、九十九十九の悲しみとかね、人を愛したい気持ちとか、自分の真実を知りたい、逃げ出したい、そんな葛藤とかね、面白みがないわけじゃないんだけれど。でも、ジョーカーとコズミックの九十九十九と、この九十九十九が私の中で噛み合わなくて、じゃあ九十九十九って何なの、みたいなそういう迷宮から抜けられなくなってね、もうだめだ。
ああ、もうだめだ。
なんとなくでしか掴めなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月18日
- 読了日 : 2015年7月18日
- 本棚登録日 : 2015年5月5日
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