九十九十九 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2003年4月7日発売)
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本棚登録 : 833
感想 : 116
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清涼院流水関連には、もうあまり近寄らないほうがいいかもしれない。自分の中の何かがそう訴えている…。

清涼院流水のJDCシリーズに出てくる、九十九十九というキャラクターが主人公です。JDCシリーズと言いっつ、コズミックとジョーカーという最低限のものしか読んだこと無いんだけれど、「材料が揃えばすべてが分かってしまうというメタ探偵」であり、「美しすぎて素顔を見るとみんな失神する」っていう非常識の塊みたいな探偵。

で、
この小説は、そんな九十九十九の半生、が書かれた小説、が九十九十九のもとに毎回送られてきて、その回ごとに九十九十九の置かれている設定が違って、ていう、書いてるだけでメタメタ頭痛が痛い感じの本なんですが。


ところどころにね、九十九十九の悲しみとかね、人を愛したい気持ちとか、自分の真実を知りたい、逃げ出したい、そんな葛藤とかね、面白みがないわけじゃないんだけれど。でも、ジョーカーとコズミックの九十九十九と、この九十九十九が私の中で噛み合わなくて、じゃあ九十九十九って何なの、みたいなそういう迷宮から抜けられなくなってね、もうだめだ。

ああ、もうだめだ。
なんとなくでしか掴めなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年7月18日
読了日 : 2015年7月18日
本棚登録日 : 2015年5月5日

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