偽史日本伝 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年10月20日発売)
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感想 : 38
4

非常におもしろいし、
為になる(笑

歴史の本を読むたびに思うんだけど、
なんであんなにも学校の歴史の授業はおもしろくなかったんだろう。
歴史なんて嫌いだと思っていたのに、

その割に、歴史の本はおもしろく読めているんですよね。

もっともこの本は
偽史とあるように、おもしろおかしくしています。

たとえば弁慶と義経の話では、
実は弁慶が義経で、自分の容貌では旗頭になれないだろうからと義経を見つけて
義経を担ぎ出したとか、よくできています。

秀吉と家康の話はなっとくです。
そうであるかなと思えてきます。

秀吉は人たらし、人転がしが上手であると、
家康が転がらない男であると。
なるほどなぁと思うことも多々あります。

そして一つ、大いになっとくしたのは
海外旅行が海外を視察するように見えて
結局日本のことをよくわかることになるのだという性質
納得ですね。

海外旅行にいって、
他国を理解できる人はどれほどいるのでしょうか、
日本と違うからといって理解をあきらめ、
結局日本のことを知る。

なるほどだなぁ。

私は異文化を理解したい。あくまでもしたいだけであって、壁をゼロにはできないんだけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人生に役立つかもしれない本
感想投稿日 : 2013年1月8日
読了日 : 2013年1月8日
本棚登録日 : 2013年1月8日

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