逆説の日本史 15 近世改革編―官僚政治と吉宗の謎 (小学館文庫 い 1-25)

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  • 小学館 (2012年6月6日発売)
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逆説の日本史シリーズの江戸時代編。
綱吉以降の6代目家宣から、10代目家治までをまとめている。

とにかく正しい歴史を理解するうえで重要なのは、「史書というのは勝者=時の権力者が書いてきたもの」という視点だ。
書いた人自身にとって、都合の悪いことは書かれない、または都合の良いように書き換えられている、という「推測」を歴史解釈に取り入れるべき、という井沢さんの観点に大いに共感する。

今作では、徳川吉宗およびその孫松平定信がいかに愚かな政治家であり、教科書に載る様な「名君」とは程遠いのか、そもそも性格自体も粘着質で尊敬に足らない人物だったか、はっきりと分かって非常に面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2013年1月14日
読了日 : 2013年1月14日
本棚登録日 : 2013年1月14日

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