高校を卒業する1994年3月、演劇部の卒業公演に客演することになっていたわたしは、演出を担当していた友人の撮るスナップ撮影のために、ヴィデオキャメラを持って出演者全員で代官山へ行った。そのフィルムはもう、なくなってしまったそうだが。そのとき、代官山の書店で見つけたこの本は、わたしに『鈴木いづみ』というインパクトを植え付けた。速度が問題なのだ。つまり、生きる速さだとか。そんなことを二十歳のころ、真剣に考えていた。いまはもう、年をとってしまった。あるいは、速度が足りなかったのかと、今でもときどきつよく思う。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
リスペクト
- 感想投稿日 : 2004年10月14日
- 本棚登録日 : 2004年10月14日
みんなの感想をみる