大学へ通うために上京してきた萩尾春海と、京都から来たという西村麗子という二人の女性が住むところを探している時に出会い、ルームシェアを始めることになる。その後、西村麗子には秘密があり、ルームシェア時に約束していた家賃の支払いが滞り始め、姿もくらましたことから、春海が麗子の行方を探りだす。次々とわかり始める事実があり、ようやく麗子のもとに辿りついたと思ったら麗子は殺されていた。一連の殺人事件の真犯人は?というサスペンス物語。
春海が麗子のことを探っている内に麗子は実は麗子ではなく、麗子の母親である青柳麻美で、しかも麻美は多重人格者であるというわかるけど、これ自身が物語の核かと思ってたら、これも伏線で少しびっくりした。
あと、物語の中盤辺りで、あ、展開わかったかもと思ったのもすっかり騙された形になってしまった。
また、物語の構成として、モノローグというまとまりと本編とか交互に語られ、二つの物語が一つに繋がっていくというのもすっかり騙された手法の一つやったかもしれない。
最後にはモノローグ4として物語が締めくくられるけど、モノローグ4はあとがきのあとに掲載されていて、これ自身は物語の完結とは関係ないとされてるけど、個人的にはモノローグ4までを読んで物語は完結すると思う。
全体的には、思っていた以上におもしろかったので、読んで良かったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年1月7日
- 読了日 : 2014年1月7日
- 本棚登録日 : 2014年1月4日
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