幕末のいい男達を点描。志と友情と、仁義をハードボイルドであえた感じ。プロットは史実ではなく創作で、面白い着眼点であった。
が、体調のせいか今ひとつはまれず。。
青臭さも感じる志と革命に負けることのルサンチマンと、過剰な漢の演出。全共闘の青春を美化し吐露しているような印象を受ける。たた、ヤクザの生き方のみが美化されカタルシスを少し得られるか。。
山岡鉄舟が登場すると聞き読んでみたが、命もいらず名もいらず程の為人に迫るものでもなく。
ただ、相楽総三、新門辰五郎、次郎長について知れたのは収穫。
杖下に死す、や、一人群せず、程の爽やかさ儚さはなく、水滸伝ほどの一人一人の造形は深くなく。
けど本書の挑戦が、これらの名作につながっているのかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代 歴史小説
- 感想投稿日 : 2023年11月10日
- 読了日 : 2023年11月10日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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