草莽枯れ行く (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2002年5月17日発売)
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本棚登録 : 290
感想 : 36
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幕末のいい男達を点描。志と友情と、仁義をハードボイルドであえた感じ。プロットは史実ではなく創作で、面白い着眼点であった。
が、体調のせいか今ひとつはまれず。。

青臭さも感じる志と革命に負けることのルサンチマンと、過剰な漢の演出。全共闘の青春を美化し吐露しているような印象を受ける。たた、ヤクザの生き方のみが美化されカタルシスを少し得られるか。。
山岡鉄舟が登場すると聞き読んでみたが、命もいらず名もいらず程の為人に迫るものでもなく。
ただ、相楽総三、新門辰五郎、次郎長について知れたのは収穫。


杖下に死す、や、一人群せず、程の爽やかさ儚さはなく、水滸伝ほどの一人一人の造形は深くなく。
けど本書の挑戦が、これらの名作につながっているのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代 歴史小説
感想投稿日 : 2023年11月10日
読了日 : 2023年11月10日
本棚登録日 : 2023年9月10日

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