揺らぐ世界 :〈中学生からの大学講義〉4 (ちくまプリマ―新書)

  • 筑摩書房 (2015年4月8日発売)
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本棚登録 : 251
感想 : 25
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パレスチナとイスラエルの問題について少しは知ることができたと思う。自爆テロを進んでやってるのではなく、何も希望が見えない、生まれてから死ぬまで塀に囲まれて、最小限の食料しか無い、何もない。絶望の一手なのだと知った。自爆テロを認めることはできないけれどそこまで追い込んでいる問題に目を向けていなかった事に気付いた。
国の情報統制の恐ろしさ。日本でも統制されていることに気付かず日々過ごしていることにゾッとした。
数々の一神教の数々の信じ方。それによるいさかい。宗教の問題は人間の思想に関わるものだから殊更難しい。更にそこに政治や地理に資源の問題も重なるから、もっと難しい。人間が自分たちでめんどくさい事を増やしていっている。
1995年に起こった地下鉄サリン事件によって、日本で変わったことがたくさんあった。当たり前のことだと思っていることが事件後に変わっていった所で驚いた。
人の犯した罪の償い方についても考えた。罪人もずっと塀の中に居るわけには行かない。いずれ社会に出ないといけない。その為には強い罰ではなく、社会への適応能力を養うことではないか?厳しい罰を与えても結局社会に出てどうすればいいか分からなければ再び同じ事をするしかその人には道が無い。
罪を憎んで人を憎まず、難しいけれどこれが一番人間社会では大事なのではと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月4日
読了日 : 2023年7月3日
本棚登録日 : 2023年3月13日

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