きみはポラリス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年2月26日発売)
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本棚登録 : 22320
感想 : 1726
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短編の恋愛小説がたくさん入っていて、とても読みやすかった。
中村うさぎさんの解説で、この短編の共通点として「秘密」があると書かれていて、ハッとした。
心の奥底にしまいたくても、もくもくと浮かんでくる淡い気持ち。
でも、この本に書かれている登場人物たちは、それを嫌なものとせず、壊れないようにやさしく守っている気がした。相手に気持ちを伝えることがすべてじゃなくて、この感情を誰かに邪魔されることなく、自分の中できれいな思い出として保護したいそんな感じ。
もちろん恋愛に正解はないし、結局は本人の気持ち次第なんだけど、結ばれることがゴールではなくて、でもつながりたい欲は消せなくて、それが恋愛と人間が直感で思えるって本能的なことなのかな。
兎にも角にもみんな幸せになってくれ。自分も幸せになりたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月10日
読了日 : 2024年1月10日
本棚登録日 : 2024年1月10日

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