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金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない
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初版が2000年というから、すでに結構前の書籍になるのですね。と、読み終わったあとにネットで調べてみたら、改訂版の文庫本が出ているみたいでガクッと来ました。立派な情報弱者、早くも金持ち父さんになれなさそうなニオイがします。
さて当著は、お金持ちになるためにどんなことを心がけないといけないのか、物語形式で解説してくれます。
資産と負債に関しては、会社では仕事で当然気にしていましたが、自分自身のB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、キャッシュフローはきちんと把握できていなかったな、という思いです。早速状況を整理しないといけませんね。
大事なことは「資産」の形成です。少しずつでも資産を増やして収入に変えないといけません。35年ローンとか組んでいる場合じゃないですよ(注:わたしは組んでます)。早々に財務体質の改善に取り組みましょう。
著書で、本当の資産とは何かを簡潔にまとめています。
1. 自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス。私は会社を所有しているが、実際の運営は他人がやっている。もし、自分がその場にいて働かなければいけないのならば、それはビジネスとは言えない。自分の「仕事」だ。
2. 株
3. 債券
4. 投資信託
5. 収入を生む不動産
6. 手形、借用証書
7. 音楽、書籍などの著作権、特許権
8. その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
いかに自分がこれまで得てきた収入を、負債や消費財に注ぎ込んできたかがよく分かりますね。
著者は、お金に関する知識として『会計力』『投資力』『市場の理解力』『法律力』の4つの重要性について説きます。これがないとお金持ちになるなんて夢のまた夢。今からでも遅くありません。勉強しよう。
そして5つの障害(「恐怖心」「臆病風」「怠け心」「悪い習慣」「傲慢さ」)を乗り越え、次に10のステップ(「強い目的意識を持つ」「毎日自分で道を選ぶ」「友人を慎重に選ぶ」「新しいやり方を次々と仕入れる」「自分に対する支払をまずすませる」「ブローカーにたっぷり払う」「もとはかならず取り戻す」「ぜいたく品は資産に買わせる」「ヒーローを持つ」「教えることで得る」)を実行する。
他、「いまやっていることをやめる」「新しいアイディアを探す」「自分がやりたいと思っていることをすでにやりとげた人を見つける」「講座に出席する、自習用のテープを買う」「オファー(買付申込)をたくさんする」「ジョギング、ウォーキング、ドライブをする」「将来の価値を見極める」「株式をバーゲンで買う」「適切な場所でさがす
」「買い手を見つけてから売り手を探す」「歴史から学ぶ」などのアドバイスがあります。
このあたりは自己啓発の本でよく出てきますね。そして著者は後書きでこう締めくくります。「いますぐ行動しよう!」
はーい。(ちなみにこの本、マルチ商法のセミナーでよく紹介されるらしいですね。この本を持って近づいてくる人がきたら、少し身構えてみます。)
- 感想投稿日 : 2018年5月16日
- 読了日 : 2018年5月15日
- 本棚登録日 : 2018年5月15日
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