司馬遼太郎さんから21世紀に生きる子供たちへのエールとも言えるメッセージ
大阪書籍の6年の国語の教科書用に書き下ろされたものとのこと
子供たちのみならず、中学生、高校生の青年にも読んでほしい
大人が読んでも、背筋がスッと伸びる気がする
自然への畏敬
自分は生きているのではなく、大きな力によって生かされているんだという謙虚で素直な気持ち
他人の痛みを感じる気持ちを持つ。この気持ちは本能ではなく、日頃の訓練によって身につけなければならないこと。そうすることによって他民族へのいたわりの気持ちも湧いてくる
さらに、それらのことを訓練して身につけたくましい自己を確立していくこと
私などこれから生きていく子供たちは、本当に大変だろうなと思ってしまい、暗澹たる気持ちになる時があるのだが
「私は、君たちの心の中の最も美しいものを見続けながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、真夏の太陽のように輝いているように感じた」
という司馬さんの温かい希望に満ちたエールとも言える最後の文章にほっとした
子供たちが未来に希望を持てるような世の中をつくり、バトンタッチしてやるのが大人に務めだなと感じさせられた
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月9日
- 読了日 : 2021年5月8日
- 本棚登録日 : 2021年5月8日
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