アラ還の女性三人で営む家庭の味が自慢の惣菜屋「ここ家」
別れた夫が忘れられずにいる江子さん、幼馴染の旬君のことが気になる麻津子さん、半年前に死別した夫とのわだかまりを未だに抱えている郁子さんそれぞれが心に吹っ切れないものを持っているけれども、ここ家でお惣菜を作っている時は、みんなとびっきり明るく元気!
この本の魅力は何といっても、ここ家に並ぶお惣菜のラインナップとそのおいしそうなこと
ある日のメニューは・÷・・
茸の混ぜご飯、茄子の揚げ煮、茸入り肉じゃが、秋鮭の南蛮漬け、蒸し鶏と小松菜の梅ソース、豚モモとじゃがぃもの唐揚げパセリソース、白菜とリンゴとチーズとくるみのサラダ、さつまいもとソーセージのカレーサラダ、それに定番のひじき煮、コロッケ、浅漬け
空腹の時に読んだら、たまらない
まだまだ、続々とおいしいメニューが出てくる、出てくる
ゆりねと海老と椎茸が入ったがんもを作り、揚げたてのがんもに醤油をかけてパクつく・・・喉がなった
料理の苦手な私は、思った
そうか、がんもって、手作りできるものなのかと
あさりフライにも目が点になった
あさりの身を取り出し、串に刺しフライに
わあ、ビールに合いそう・・・
タイトルになった『キャベツ炒め』の描写も喉がなったが、それは読んでからのお楽しみということで
近所にこんなお惣菜屋さんがあったらいいのにと、心底思ってしまった
どんなに悲しくても辛くても、食べなければ生きていけないから
何かを食べるために動き出さなくてはならないから
料理ができてよかった。食べることが好きでよかった。生きものでよかった!と実感する江子
当たり前のことだけれど、食べることの大切さも再確認!
- 感想投稿日 : 2019年11月30日
- 読了日 : 2019年11月30日
- 本棚登録日 : 2019年11月29日
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