説得

  • キネマ旬報社 (2001年5月1日発売)
3.40
  • (2)
  • (9)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 14
3

高慢と偏見に比べると展開は淡々としており、より大人向きの内容。
ジェーンオースティン晩年の作品と聞いて納得。
9割5分は前置きで、最後のクライマックスも小さく華麗に締め括られています。
焦らされすぎたからか、手紙を読むところでは思わず鳥肌が立って涙が出ました。

人物の内心の細かい描写には「そういう考え方確かにするなあ」と思わせるものが多くあり、文化と時代のギャップを超えて共通する人間の心理を実感。

翻訳はやや読みにくい。イギリスらしい長ったらしい言い回しをそのまま訳した印象で、個人的にはもっと砕けた翻訳が好みです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月30日
読了日 : 2021年5月30日
本棚登録日 : 2021年5月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする