2005年 122分
監督・脚本 アンドリュー・ニコル
武器商人・死の商人の話。
ノンフィクションに基づくフィクションの形。
NOTE記録
https://note.com/nabechoo/n/n6339f4f87b4c?magazine_key=m5dc4f732487e
こういう話って、意外と表立って出てこない類のモノ?なのかどーか知らんけども、以前ふと鑑賞した時は、思いのほか新鮮で、考えさせられる内容で印象深い。「核兵器の死者より銃での死者のほうが多い」(よくよく思えば、あたりまえか…)日本だと、やはり縁遠い感じがするけども、銃になじみある国というのは案外多いんだろうな。
こうやって、紛争地帯に武器が渡っていくのか。儲かるんだろうな。殺し、殺され。子供たちまで武装したり。争いは尽きないし。命がけっぽいけども。この映画の主人公は、そこに天性の才能があってしまったという、悲劇的な面も感じる。あの弟の最後の反応がまともな人間のものだと思う。
こんなことまでして儲けたいのか。お金の魔力。経済至上主義の弊害。一個人でこれだから、国レベルとなればそれはそれは凄まじそう。国際的にも、こういう問題ってどんな扱いなんだろ。必要悪みたいなもんなのか?暗黙の了解的にスルーされてたり? 先進国から途上国へ。その利益は、巡り巡って、自分たちも恩恵を受けてたりするのかしら。他国の争いにつけこんで、儲けて、自分たちは安全で豊かな生活を享受している、そんな現実なのか。よく分かりませんが。
争いを望むものの存在。
「最大の武器供給者である米英露仏中の5か国は、
国連安保理の常任理事国でもある」
というインパクトのあるメッセージで締めくくられる。
平和が果てしなく遠くに感じる。
- 感想投稿日 : 2021年10月28日
- 読了日 : 2012年11月20日
- 本棚登録日 : 2018年12月22日
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