ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

  • オーム社 (2005年1月1日発売)
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感想 : 243
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内容についてあまり前評判を見ないまま、ただ単に「ハッカーと画家」というタイトルに惹かれて読んでみた。ハッカーと画家の何のことだろうと思った。(答えはそれらが似ているという話と、著者自身がハッカーと画家だったという話だったが)
読んで分かったのは、この本はプログラマー…ベンチャーで成功した所謂凄いプログラマーが、何を思っていて、何を考えていて、プログラマーに必要なものは何で、どういうことをするべきなのか、という自身の考えを述べたものだということだ。自分は少しプログラムを齧った程度の人間なので、こういうものなのか、と少し客観的に読んでいて、賛同できる所とできない所はあるにせよ、こういう議論をすること、考えを持つこと、それには価値があることだろうと個人的には思ったし、単純に考えるのは面白いと思った。この本を読むと自分の中に色んな議論が沸き起こるだろう、なぜならここで述べられているのはサイエンティフィックな正解ではなく個人が考える正解や最適解だからだ。「私はこう思う」を読み続けてそれをただ飲んでいくのではなく、「お前はどう思うんだ」を問われていると思いながら読むと得られるものが大きいと思う。プログラマーとして生きる意思があるなら一度読んで考えてみてもいいんじゃないか。
あと一部についてはプログラマーじゃなくたって専門職なら当てはまるよな、とか、人生について当てはまるよな、と教訓になるようなこともあって、良い考え方を提示して貰えたなと感じている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年3月24日
読了日 : 2020年3月24日
本棚登録日 : 2020年3月16日

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