ナ・バ・テア (中公文庫 も 25-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年11月25日発売)
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僕はいつからこんなに偉くなったのだろう―。組織に守られ前線から外され、歩くだけで敬礼される日々。ただ、飛んでいたいだけ。戦闘機に乗っていない自分は死んでるのと変わらない。少年、函南との出逢いに、彼も自分もその瞳に未来を見据えたのかもしれない。憧れの人と殺し合う、流れる涙、剃刀に傷...それは哀しみではない。自信 がある、予感 がするから。だけれど解っていた、それは 諦め だと。黒い整列を真下に見ながら、死んでやる!!と飛び続けた。もうパイロットではなくなっていた。僕は兵器だ。高く高く。何処までも、誰よりも高く這い上がらなければ。また彼と踊る為に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年4月8日
読了日 : 2018年4月8日
本棚登録日 : 2018年4月8日

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