天文学者カール・セーガンによって執筆され、監督ロバート・ゼメキス、主演ジョディ・フォスターで映画化もされた名作SF、下巻。
二十六光年彼方のヴェガから発せられる素数信号。それは、何かの装置の設計図であった。各国協力の下、この<マシーン>の製作が進められるが、そこには政治的思惑や<マシーン>製作に反発する動きも。果たして<マシーン>は完成し、5名の搭乗員を乗せ、今起動する―――。
現実的でありながら浪漫溢れる物語。さすが専門家とあって、現実で起こった場合のシミュレートはよく出来ているが、物語としての面白さという点では少々物足りない。特にラストで明かされるエリナのとある"秘密"。伏線回収にしては特に重要なポイントでもないし、作中で匂わせるような展開もなく、非常に唐突。物語を締める際の雰囲気作りのためだけに描かれたような内容となってしまっており、蛇足感が否めない。面白いテーマ、内容ではあったが、なんともいえない不完全燃焼感が残ってしまった。
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- 感想投稿日 : 2023年1月28日
- 読了日 : 2023年1月28日
- 本棚登録日 : 2022年10月24日
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