【夜の姉妹団】のみ読了。
少女たちは毎晩何処へ姿を消すのか。何をしているのか。胸の中に仕舞いこまれ、完璧に守られた秘密というものは秘密として意味をなさない。
けれども、僅かでも外に出してしまったなら、たちまち解き放たれ、細かな種子のように空中に拡散し、吸い込んだ者の胸に好奇心を芽生えさせる。
少女たちは秘密が何であるかを人に知られたくないが、何か秘密を持っていることは人に知られたいのだ。あらゆる暴力的な解釈を拒絶し、自由であり続ける夜の姉妹団。
彼女たちを理解する資格を持たない私の憶測は、闇に宙吊りにされるだけ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
英米
- 感想投稿日 : 2016年6月28日
- 読了日 : 2016年6月28日
- 本棚登録日 : 2016年6月28日
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