前作のお陰で免疫付いてるとは言え、相変わらず世界観が力技だし、その中で常識は通じないし、登場人物の会話は捻くれ過ぎていて混乱するし。
なのに散りばめられたミスリードが上手くて、真相を把握したいが為に頁を繰る手が止まらなくなる。
作品内のルールに則ってカチリとピースが嵌まるので、ファンタジックなのに反則感があまりないのが凄い。
少し読み進めればすぐに「別の物語」だと分かるけど、今回はタイトルとあの最初の登場の仕方がもう狡過ぎる。
私は元ネタを知っているから登場人物の名前や関係も入り易かったけれど、「アリス」よりも認知度低い物語なので読んだ事なかったら混乱しそう…。
前作よりグロ度は控えめ。
連載中らしい三作目「ドロシィ殺し」がどんな物語になるのか、今から楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸書
- 感想投稿日 : 2017年2月15日
- 読了日 : 2017年2月14日
- 本棚登録日 : 2017年2月14日
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