キャズム: ハイテクをブレイクさせる超マーケティング理論

  • 翔泳社 (2002年1月1日発売)
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「キャズム」からは、かなり影響受けました。

ハイテクのマーケティングやってる方は必読ではないかと思われます。
読み終わってから、消化するまで相当時間かかりました。

最初は洋書「Crossing The Chasm」で購入したんですが、
電車で読むとすぐに眠くなるので、断念して和書を購入しました。

===メモ===
・キャズムは、少数のビジョナリーで構成される初期市場から、
 多数の実利主義者で構成されるメインストリーム市場の間の深い谷。

・テクノロジーライフサイクルのどの段階にあたるのかを見極め、
 その段階における顧客の購買心理をよく理解し、
 最適なマーケティング戦略を展開すること。

・初期市場の創造に欠かせない3つの要素は、
  斬新なテクノロジー、それを検証するテクノロジー・マニア、
 それを使って現在の業務にブレイクスルーをもたらそうとする、
 資金力のあるビジョナリー。

・メインストリームでの競争とは、複数の製品と比較検討すること。
 * 競争相手の存在は不可欠。
 * 自ら競争を作り出す必要性に迫られる。
 * 製品の良否でなく、売れているかどうか。
 * マーケットシェア、パートナーや提携企業の数と質

・キャズムを超えようとするときには
 * ホールプロダクトを提供する
 * 口コミの効果
 * マーケットにおけるリーダーシップ

・ハイリスク・ローデータ環境での意思決定
 * これから入っていくマーケットでイノベーションに関わる製品について
  知っているものは誰もいない。
 * 最大の過ちは、逃げ場あるいは安心材料を求めて
  数値情報に頼ろうとすることだ。
 * 判断材料が少ないと言う事実を受け入れること。

・シナリオの検証
 * ターゲットカスタマー
 * 購入の必然性
 * ホールプロダクト
 * 競争相手
 * パートナーと提携企業
 * 販売チャネル
 * 価格設定
 * 企業のポジショニング
 * 次なるターゲットカスタマー

・ホールプロダクト
 * コアプロダクト
 * 期待プロダクト(最低限の目的)
 * 拡張プロダクト(最大限の目的)
 * 理想プロダクト

・ポジショニング
 * 企業あるいは製品に対して抱いている観念。
 * ポジショニングの変更は受け入れがたい。

・製品を売りやすくするのではなく、買いやすくする。

・ポジショニングのプロセスは、
 ターゲットマーケットにおいて、マーケットリーダー
 としての地位を確立しているというベンダーのメッセージを
 2つのセンテンスに要約する

・メッセージの作成
 * [現在市場に流通している代替手段]で問題を抱えている
 * [ターゲットカスタマー]向けの
 * [製品カテゴリ]の製品であり、
 * [製品で解決できること]することができる
 * そして、[対抗製品]とは違って
 * この製品には、[ホールプロダクトの主機能]が備わっている

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マーケティング
感想投稿日 : 2011年2月6日
読了日 : 2012年3月13日
本棚登録日 : 2011年2月6日

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