千早が帰ってきた。
でも、千早が帰ってきたからと言って、すべてが元通りになるわけではなかった。千早がかるた部を離れていた間ももちろんかるた部は活動を続けていたわけで、そこでは机くんやかなちゃんや肉まんくんや菫ちゃんや筑波くんが頑張って1年生と交流して関係を深めていたわけで。2.3年生が千早に思い入れがある分、1年生だって千早以外の2.3年生と思い入れがある。帰ってきたからといって元通りになるわけなんてないんだよね。
…上手いなぁと思う。リアルだなぁと。
元通りにはならないけれど、新しい形に確実になっていく様がまたしてもリアルで泣けてくる。
そして、一緒にはいないけれど、ずっとそばにいる太一。いないけれど、かるたをしていて思い出すのは皆太一だった。太一の言ってきたこと、やってきたこと。思い出してわかる太一の抜けた穴の大きさ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少女:KC
- 感想投稿日 : 2015年10月14日
- 読了日 : 2015年10月14日
- 本棚登録日 : 2015年10月14日
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