前巻のラスト、田中と接触して倒れた大地さん。その代わりを務めたのは2年の縁下でした。
2年の首領。次期部長。
今までは脇役だった彼の内心が存分に描かれた一巻だと思います。彼が1年だった頃、部活から逃げ出した時どんな気持ちだったのか。戻ってきた時、どんな気持ちだったのか。逃げ出した負い目とか。それに対する葛藤だとか。でも次に試合を目前にして大地さんが帰って来て、つい安堵してしまった自分に対する怒りだとか。
もう、もう、そんな彼の心情が痛いほどにわかって涙が止まりません…!!そりゃ怖いよ…!!安堵しちゃうよ!!(泣)
そして山口。つい、逃げてしまった。安全な方を、確実な方を、と誰かに言い聞かせるように心の中で言い訳をする。誰かを納得させるためじゃない、何より自分を納得させたいから。わかるよ。……やってしまうよね。それが逃げだって、自分がよくわかってる。だからこそ、縁下のあの言葉は、何より痛かっただろうね。私も胸が痛かった。
彼が吹っ切れるのはいつかな。試合で活躍する所が早く見たいです。
部活ってやっぱ楽しいだけじゃないですよね。辛いとかしんどいとか、逃げ出したくても逃げ出せないこととか、自分と周りと、いろんな葛藤があって。それは楽しいことじゃないし、出来ればしたくないことなのかもしれない。でも、それはきっと部活でしか味わうことが出来ないこと、なんですよね…。
今まで、そういう経験をしてこなかった自分に少しだけ後悔しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少年:ジャンプ
- 感想投稿日 : 2014年12月31日
- 読了日 : 2014年12月31日
- 本棚登録日 : 2014年12月31日
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