どんぐりむらのほんやさん (どんぐりむらシリーズ)

著者 :
  • 学研プラス (2014年9月2日発売)
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本棚登録 : 1329
感想 : 40
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どんぐりむらのほんやさん『どんぐりしょてん』には、大変な読書家の店長と、ふたりの店員さんがいます。とびきりの笑顔であいさつするのは、まんまるめがねの「くるん」で、自転車に配達の本を積んでいるのは、配達担当の「こなろう」です。
今日もどんぐりしょてんでは、元気のない子にぴったりの本をおすすめしたり、お尋ねの本を探したり、配達したり、おはなし会をしたり、店員さんたちは奮闘中。
みなさんも、どんぐりしょてんに本を探しに行きませんか?


キャラがみんなどんぐりなんですけど、本好きの店長が、いかにも本好きな書店員みたいな見た目で面白いです(女性に人気があるらしい。笑)。
想像していたよりもずっとちゃんと本屋さんをしている本屋さんに、作者の本屋さんや本に対するリスペクトが感じられていいなぁと思いました。
「本屋さんで好きな本に関して話が進んで友達が出来る」とか、本好きな人でないと思い浮かばない発想だなぁと。楽しそうな絵柄も相まって、この絵本を読んだ子は、一層本っていいものだなと思ったり、本屋さんや図書館に行きたいなって思うんだろうな。
本屋さんが、お客さんの気持ちや求めているものに合わせて選書をしたり、レファレンスをしている姿に共感。
くるんちゃんの、おはなし会での機転も素敵でした。

全部読むと結構長い13分弱。しかも、読み聞かせの中におはなし会での読み聞かせがあるのは、読むのちょっと難しいかなと思いました。
本屋さんでの棚の絵の一つ一つの本に表紙の絵が描いてあって、背表紙にもタイトルが書かれているので(作者のこだわりかな)、個々で手に取って、じっくり見てもらうのが良いと思います。表紙をめくった見返し部分にも細かいイラストが描かれていて楽しいです。
どんぐりむらはシリーズになっているようなので、他の本も読んでみたいなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2020年7月15日
読了日 : 2020年7月15日
本棚登録日 : 2020年7月12日

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