ある晩、マックスはおおかみのぬいぐるみをきて、おおあばれ。
怒ったおかあさんに、ゆうごはんぬきで寝室に放り込まれてしまいます。
すると寝室ににょきりにょきりと木が生えて、辺りはすっかり森や野原。
そこへ波が打ち寄せ、船が来て、1年と1日航海すると、そこはかいじゅうたちのいるところ。さて、マックスは…
素敵な洋書の発行元は冨山房なことが多いような気がします。
外国の絵本、という感じのイラストが可愛い。
かいじゅうたちが、外国の魔物という感じでいいなと思うけれど、「気持ち悪ーい」と言っていた子もいたかも。
絵も見開き1ページに1場面で、文章もリズミカルで読みやすい。
部屋に木が生え森になって、海を渡ってかいじゅうたちのいるところに行くところも、かいじゅうたちと遊び回るところも楽しくて、ホームシックになったマックスを引き止めるかいじゅうたちのセリフも秀逸。
「おねがいいかないで。たべてやるからいかないで。」
そりゃあマックスも帰りますよね。
帰ってきた部屋には抜かれたはずのゆうごはんが置いてあって、絵のない最後のページの一文も素晴らしいです。一回も絵に登場しないけれど、お母さんっていいな。
最初から最後まで、とても収まりのいいお話。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2020年5月25日
- 読了日 : 2020年5月23日
- 本棚登録日 : 2020年5月23日
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