人と人との関係って、ひとつひとつが独特で、同じものはないなぁ、愛おしいなぁ、ということが、ひしひしと伝わってくる作品。
「世界じゅうの言葉を組み合わせても、描き切れないのが、そもそも人と人との関係なのかもしれない。そんなふうに、あらかじめ諦めたところから扱うことを始める時、言葉は、飴が溶け出すように舌に馴染んで行くような気がするのだ」
昔好きだった格好良い若者を描いた山田詠美作品より、可愛い大人を描いた作品のほうが心地よいのは、年齢のせいでしょうか。これがいちばん好きかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年12月28日
- 読了日 : 2012年6月21日
- 本棚登録日 : 2012年6月21日
みんなの感想をみる