A2Z (講談社文庫)

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著者 : 山田詠美
  • 講談社 (2003年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736237

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A2Z (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 誰かを好きになるのに
    きっと理由なんかないと思う。
    “会いたい順位が1番の人”より
    “失いたくない順位が1番の人”と
    恋愛して結婚したい。

    そんなことを考えてしまうお話。

  • 恋愛てきっと、始めることよりも続けることの方がずっと大変。
    非日常な恋愛が日常になるとき、壊れてしまうような関係の方がきっと刺激的で儚い。
    けど、成生との恋よりも一浩との生活の方が羨ましいと思うのは、そっちの方が貴重でリアルで失えないものだから。
    ことばに出来ない部分を小説にしてくれたような恋愛小説。読みやすくてとてもよかった。

  • なんてかっこいい本だろう!!って思った。

    バリバリ働くキャリアウーマンで、結婚もしてて
    だけど夫婦はいまでも仕事上のライバルで。

    お互いの浮気?というか恋愛は2人が互いに大切な存在だと気づくためのスパイスのようなものだったというのが個人的な解釈。

    『女友達が落ち込んだ時に必要なのは、
    一緒に泣いてくれる相手じゃない。

    乾いた笑いとおいしいお酒を提供してくれる女友達だ。』

    そんな大人になりたいものだ。

  • 恋に溺れて馬鹿になっている姿が、幸せそうなのにずっと切なさが付き纏っていて、読みながらなんだかずっと悲しくて泣きそうだった。なんなんだろう。

  • 仕事、夫婦、恋人と自分との関係をこんなふうに書いた小説があったなんて。夫に恋人がいても身についてしまっている夫婦間の小さな気遣い。自分がいかに現状の関係の上で傲慢か気づかされた。世間的にどうのではなくあくまでも二人の関係を気づいている主人公夫婦は素敵だった。山田詠美の良さがこの年にしてやっとわかった作品だった。

  • 結婚は契約である。
    でも、関係を表すなかで"夫婦"というものは、必ずある。
    不倫が善か悪か、という話ではなく、夫婦について考えたいときに読みたくなる一冊。

  • 友人みたいな夫婦がお互い離婚し合い戻って来る物語。
    恋愛の身勝手さや、大人の大人になりきれない感が描かれている。

  • 男女関係の複雑な物語をさらっと大人の女性、大人の恋として読ませるのは、女性作家、山田詠美なのかな。
    山田詠美、初めて読みました。ユーモアもあって時々吹き出した。面白かった。
    夏美がとても魅力的。考え方が、恋愛では、少女。仕事は、男なみ。
    パートナーがいながら、お互いに好きな人ができる。
    男性作家では、全く違う物語になると思う。
    いくつになっても相手がいても恋ができるっていいんじゃないかな。って思わせる恋愛小説。
    男女関係をお洒落に描写。どろどろみせないところが女性作家なのかな。
    エキノックス。いいね。

    山田詠美もう一冊読んでみたいです。

  • 恋は大人を子供にさせる。
    でもナツや一浩の恋は
    めちゃくちゃ大人だと思うの。
    英語はぶっちゃけ得意でないので・・AからZまでの26文字にこめられた意味を深く考えずに読んじまった。
    でも26文字なんか考えなくても いっぱいドキドキしたよ。
    郵便局員ってめちゃくちゃダサい人しか見たことないんですけど(すみません)
    でも成生はオサレーに見えちゃう。
    いつも決まった郵便局しか行ってないけど・・・ちょっくら探してみるかな?・・
    現在進行形で進みつつも・・・・いつのまにかことが進んでて・・それを語ってたりで・・上手いなーさすがです。。。

  • 山田詠美作品の中でも、『大好き』の部類に入るもの。
    愛と恋の違い(愛は36℃、恋は38℃)という例を目の当たりにしたかのよう。
    不倫(という言葉は似つかわしくないのかもしれないけれど)の話がこんなに清々しく書かれているのも驚き。
    『私は、自分が気付いたのを彼に伝えたことがない。彼もそうだったかもしれない。小さなラブアフェアで失うには、あまりにも惜しい人。共犯同士だったかもしれない。時には、酒以外の何かで酔いたい時もあるという認識においての。』
    『私は、大人気のなさを楽しめるくらいには、大人なんだ』
    『色々あったよな、なんて、この年齢にして溜息。でも、この溜息なしには、私は成男と出会えなかったように思う。…あるひとりの男が、特別な存在として視界に入り込んでくる瞬間。それは、私が、新しいものを得る瞬間でもある。何かに、お膳立てされた、と私は感じる。今の自分を形作ってきた数多くの何かがひとつになって、私の瞳を開かせた。たとてば、今よりもずい分若かった頃の私が、今の成男に出会ったとしても、彼を特別な人として見詰めることなとなかっただろう。会うことは偶然。けれども、必然が出会いを作る。私が35歳であり、彼が25歳だったからこそ、二人は同時に求めあったのだと思う。』

  • 夫婦それぞれの、パートナー以外との恋愛の終始から、夫婦の関係性、恋愛特有の感情が思い出される。
    物語は、出版業界の一線で働く編集者夫婦の生活がスタイリッシュすぎるため、現実的でありながらも、少女漫画のように、女性を物語に引き込む。
    山田詠美さんの物語は、女性、男性というものの、決定的違いや、男女間に流れる特有の空気感が、いつも見事に描かれている。恋愛をしたくなる小説。

  • 人と人との関係って、ひとつひとつが独特で、同じものはないなぁ、愛おしいなぁ、ということが、ひしひしと伝わってくる作品。

    「世界じゅうの言葉を組み合わせても、描き切れないのが、そもそも人と人との関係なのかもしれない。そんなふうに、あらかじめ諦めたところから扱うことを始める時、言葉は、飴が溶け出すように舌に馴染んで行くような気がするのだ」

    昔好きだった格好良い若者を描いた山田詠美作品より、可愛い大人を描いた作品のほうが心地よいのは、年齢のせいでしょうか。これがいちばん好きかも。

  • うーん、好きだなあ。
    山田詠美さんの言葉は、やっぱり、とっても好き。

    全然知らずに読んだんだけど、私の大好きな秀美くんが出てきて、本当にびっくりした!
    もう、その場で全然知らない人に、「ねえ!秀美くんですううう!!!!」って言いたくなるくらいに!(笑)

    お話自体はとっても読みやすくて、すっと入ってくるんだけど、
    なんだか、敢えてじっくり読みたくて、
    時間をかけて、何日もかけて読んだ。

    ナツ。素敵だよなあ。

    郵便局で、ラブレター出す件のところがとっても好き。

  • 複雑に見える恋愛模様をAからZまでの26文字から始まる言葉で描いた話。その試みがとても面白いです。
    複雑そうに見えるだけで、実のところは26文字で表せるほどシンプルなものが恋愛、という書き方なのかな?と思って読み始めましたが、実際は、どんなに多くの文字を使っても恋愛を表すことなんてできないのだから、だったらいっそ26の言葉だけで充分、といった感じで、いい意味で期待を裏切られました。

    ただ文中に出てくる英単語はなくてもよかったかもしれません…。思い出したように現れるアルファベット(しかも太字)に、ストーリーを一旦中断されるような気がしてしまいました。

    ストーリーは「少し変わった夫婦の話」なのかな。
    要はダブル不倫の話なんだけれど、なぜか夫婦の絆の強さを見せつけられるようで、これならアリかも、と思ってしまいました。
    ダブル不倫というと、江國香織の「スイートリトルライズ」を思い出すのですが、おもしろいほどに対照的。

    こんな「大人の愉しみ」を知る日がくるのかどうか分からないけれど、その日を少し楽しみに思いたくなりました。

  • 不倫は第三者の物差しだな。
    ざっくばらんの関係にも、だけど。

    秀美くんのエピソードが嬉しすぎる!

    時田さんみたいに「きゃー」ていえる女性になりたいな。

  • 表紙にひかれて購入

    スタイルのある女という言葉が似合いそうな本で、恋も愛もスタイリッシュにかかれてる。

    言葉はほんとに美しいなぁ。

    仕事愛も、夫婦愛も恋愛も実はものすごくシンプルなものかもしれない。

    相手から手入れされ、相手を手入れする…そんな関係が長く続くようになりたいなぁ。

  • いわゆるW不倫の話ですが、「結婚している」という理由で縛られない。
    生身の私たちはここまでのことは出来ないだろうけど、
    とにかく語彙がいちいちカッコイイ。

    恋の決着は自分でつける。
    本当に大切なものが何かを自分で考える。
    愛しい場所はどこか。
    心を、自分はどこに置き去りにしてきたのか。
    輝く時間をどれだけ噛みしめて生きられるか。
    考えさせられました。

  • 主人公が、めちゃくちゃかっこいい。
    うらやましい。ずるい!

    実際にこんな、割り切った生き方出来るのか??っていうのは疑問。

    けど読んでて清々します。

    ウィットに富んだ登場人物たちの会話に思わずニヤニヤ。

    2回3回読んだらもっと味が出る気がします。
    もう一回読んで、すべての伏線を見つけたい。

  • こんな素敵な夫婦になりたい、と思えた本

  • 夫は女をつくり、当て付けではないが自分も彼氏を作った。そんな変わり者の夫婦の話。
    夫婦という繋がりは最強、なんてことは思わないけど、やっぱりどこか特別だよなー。恋人とは違うわ。なのになんで世の中こうも別れる夫婦が多いのか。
    そして夏美と成生のカップルの描写を読んでると、好きの量が同じ時のカップルって、ホントに幸せなんだよなー、としみじみ。有限だから楽しいんだよな、その時間。
    それを超えた先に、夏美と一浩のような夫婦が生まれるのかしら。
    と、なんだか妙に色々考えながら読んでしまったわ。若い時に読んだら、多分違う感じで読めたんだろうな。

  • たった二十六文字で、関係のすべてを描ける言語がある。
    そんな一文から始まる恋愛小説です。

    主人公の夏美は文芸編集者。同業の夫、一浩と二人暮らし。
    夏美は会社の向かいにある郵便局員の成生と恋に落ちますが、時同じくして夫からも恋人ができたことを打ち明けられます。

    これだけ書くと単なる不倫小説なんですが、不倫・愛人といった手垢のついたつまらない言葉では片付けたくない物語になっています。
    恋や夫婦のあり方について、瑞々しく描かれているところが好きです。

    また、冒頭の文やタイトルにもあるように章のタイトルがアルファベットになっており、そのアルファベットから始まる単語にまつわるおはなしが書かれています。
    短めのエピソード×26って感じです。
    とても読みやすいのでおすすめですー

  • 夏美の感情は少し理解しにくく、主人公ではない一浩の方が何故か入り込めた笑
    あんな夫婦、なりたいような、なりたくないような…
    恋愛小説は初めて読んだけど、ちょっと期待と違った。また、数年後に読んでどう思うかかなー。
    それにしてもa2zの英語は要らない。

  • Sの章の中で成生が夏美に言う『どっか行こうとか何か特別なことしようとか計画するのって、相手に飽きないようにするためか、自分を飽きさせないためなんじゃないかって』っていう言葉が凄く好きです。

    一浩と夏美の夫婦、W不倫は自分の中では抵抗があるのでしないけれど、二人の関係みたいに当たり前に帰れる場所があるってやっぱりいいよね。

    たまには、こういう作品を読むのもいい。

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