どんなに荒唐無稽な話でも、まずは信じること。信じて後から嘘だと分かったら傷つくけれど、それでも最初から嘘だと決めつけるのではなく、まずは受け入れること。
西加奈子さんの作品はよく「見た目」が人物描写に出てくる。
今回はとても美少女な小学生が転入してきて、最初は無機質な不思議ちゃんだったけど、集落に馴染むにつれてだんだん人間の女の子らしくなっていって、どんどん太っていって、美少女の面影が消えていく。
それでも、コズエの魅力は変わらなくて、主人公の男の子は、奥歯まで見せて笑うぽっちゃりのコズエちゃんが好きになった。
西加奈子さんの作品を読んでいると、人間の美しさを感じられる。生きてるって素晴らしいし、人は見た目じゃなくて生命の美しさがあるって思える。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年9月18日
- 読了日 : 2017年9月18日
- 本棚登録日 : 2017年9月18日
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