マクロ経済学で扱われる色んなトピック(生産性・失業・貿易など)について、具体的且つわかりやすく解説してくれている良書。でも「入門」かといわれると疑問。経済学について全く触れたことが無い人には、やや辛い内容だろう。
金融について結構触れていたのは、嬉しい誤算。amazonで誰もそんな事レビューに書いてなかったし。特にロイズ(英国の保険市場)の話はかなり面白い。
山形浩生さんの訳について話題になることが多いっぽいが、個人的には読みやすくて良い訳だと思う。
ただ、(原書では削除されている)LBOについての章を付け加えたのは、余計だったかも。ジェンセンの理屈を完全に否定できている訳ではなく、ちょっと切れ味の悪い内容になっているので、黒歴史にしてあげた方が良かったのでは…と感じた。
450円…って書こうと思ったら、amazonで微妙にプレミア付いてるし。定価以下で見つけたら即買いかも。
追記:ノーベル賞とってから、微妙どころじゃなくてすごい値段に跳ね上がってるようだ。一刻も早く増刷してくれることを祈る。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済系
- 感想投稿日 : 2008年6月22日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2008年6月22日
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