午後の曳航 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1968年7月15日発売)
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本棚登録 : 1922
感想 : 200
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小説の最後の文章がめちゃくちゃかっこよかった。意外にさらっと読めて、ちょっと高尚な昼ドラを見ている気分。鍵穴から覗いた性世界はエロ漫画よりも興奮した。活字恐るべし。子猫のシーンだけは、残酷で読むに耐えなかったが、それが竜二に置き換わると読みたくなってしまう不思議。読書って、自分の本性が剥き出しになる瞬間があるんだなぁ。三日月の眉毛、いかにも育ちがよさそうだ。美しさと残酷さ、全能感の結晶のような少年。思春期に読んでたら影響されてたかもなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年8月19日
読了日 : 2017年8月19日
本棚登録日 : 2017年8月19日

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