古代ローマのインフラストラクチャーに焦点を絞る巻。上巻では8万キロにもおよぶ街道網の歴史、作り方、メンテナンス等が詳しく解説されている。往来しやすい道路や橋を作ることは、戦地に出向き易いという長所があるが、逆に敵に侵攻され易いという欠点も併せ持つ。ただ、極力軍隊の人数を抑えて広い帝国の平和を維持するために必要な、ローマ人らしい効率重視の戦略だったのだろう。
街道網の発達は、軍事面だけでなく、一般市民の文化交流や商業の発達にも寄与したようだ。帝国内はインフラが整備され、治安がよく、市民にとって住みやすい環境だったと想像される。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
NF
- 感想投稿日 : -
- 読了日 : 2011年5月8日
- 本棚登録日 : -
みんなの感想をみる