真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社 (2013年10月4日発売)
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本棚登録 : 3204
感想 : 312
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まよぱんシリーズ4冊目。
楽しくて、楽しみで、かなりのハイペースで読みふけっていた。

今回もやっぱり家族がテーマになっている。
ブランジェリークレバヤシに転がりこんできた希美の従姉妹。
その彼女と希美の過去、関係性などを折り込みながら、彼女たちが抱えてきた苦しみが表面化して……。

子供から見た親の愚かさ、家族であろうとしなければならない義務、躾とされる暴力。
子供もまた親になる必然。
そのときに思う親としての気持ち。
苦しさが分かるだけに辛く、重かった。

でもやっぱりヒロキが焼くパンに救われて。
クレさんの微笑みも無条件に優しくて。
希美の芯の強さにも憧れて。

近くにブランジェリークレバヤシがオープンすればいいのに、と思う。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年8月4日
読了日 : 2021年8月4日
本棚登録日 : 2021年7月26日

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