絵を並べて見せれば誰しも間違うことはないが、いざ定義を聞かれると答えに窮する。
どこで聞いたかわからずとも、誰もがなんとなく知っている『足軽』とは一体何だったのか。
文献にて確認できるのは平安後期から。
その名称は、徒歩の武装者として足を軽々と動かして主人に付き従う姿から。
平安、鎌倉時代では付添人、介添人として戦場の脇役としての立ち位置だったが、
混乱期にはむしろ徒党を組んで乱暴狼藉を働くはぐれ兵を指す言葉としての扱われ方が多かった。
しかし、戦国時代において長槍や鉄砲を用いた歩兵中心の集団戦術が発達すると、足軽は戦場の中心となる。
本書ではそんな時代における足軽の食、排泄、医療、博打、盗み、略奪、女と商売人などを語る歴史雑学本。
足軽が関係ない話も多いが、
だからこそ日本史に詳しくなくとも興味深く読み進められる。
いち副読本として、楽に雑に手にとって読むのが正解だろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年9月25日
- 読了日 : 2018年9月25日
- 本棚登録日 : 2018年9月25日
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